<講評> 少年の持つ神楽鈴、屋台を彩る「金」の色が、濁りの無い「輝く光」として表現されていることで、撮影者の高度な色彩感覚を知ることが出来る、煌びやかな作品です。上手なフレーミングで作品画面の四隅に無駄が無く、心地の良い緊張感を感じながら鑑賞することが出来ます。歌舞伎を演じる少年の真剣な表情に、町の伝統行事に参加した喜びと誇りとが読み取れる、好作品です。