<講評> 松明を持ち、積雪した神社への参道を登っていく少年たちが凛々しく見えます。雪と祭り装束、裸の男たちの肌、松明の炎、背景の雑木林、露出の難しい条件にありながら、作品を構成する被写体の「色」を穏やかな彩度とトーンで表現していて、好感が持てます。松明の炎が妖しく揺れ動く、ほどの良いシャッタースピードで撮影したことが、この作品の印象をさらに強いものしました。