<講評> 珍しく晴れ上がった青空の下、まだまだ春が遠い深い雪の中で伝統技術を守ろうと上布を晒す人の息遣いが聞こえてきそうな作品です。強い日光が照り返す雪面を「光」ではなく、「色」で見せた適切な露出と、作品に占める「空」の面積を最小限に抑えながらも、しっかりと「青空」を意識させるように見せたことを評価します。