<講評> 霧幻峡の鮮やかな錦秋を、抑制の効いた色彩で美しく、素直に表現しています。被写体を俯瞰するカメラアングルに無理が無く、すっと風景に入り込むことができます。後方、小さく写った小舟の存在が、この岩壁の大きさを気づかせるとともに、遠い昔の懐かしい記憶を引き出してくれるようで効果的です。