<講評> 厳冬の信濃川の早朝、ゆるやかに流れる朝もやを、正確な露出で情感豊かに表現しています。特別な場所ではない、どこにでもある小さな雪の中州を撮った作品ですが、身を切るような冷気の中で作者が見つけた雪国のしみじみとした光景が、見る者の心に震えるような強い感動を覚えさせます。