<講評> 日本晴れの下、日本人なら誰しもが「いいなあ・・・」と思う茶畑の光景を、背景に富士山を配して素直に写しています。よく見れば、中景右手にわずかに見えるツツジの花の赤い色が、この作品に季節感を添えるのに一役買っていることも分かります。また銀塩フイルム特有の抑制的な色合いが、この作品の印象を優しいものにしていて好感が持てます。