<講評> 錦秋の山肌と青空を流れる白雲というシンプルで構成要素の少ない作品ですが、この頃の季節感がしみじみと伝わってきます。紅葉が主役なのか白雲が主役なのか意見が分かれるところですが、どちらが欠けてもこの作品は不成立だったような気がします。銀塩フイルムの特性を知り尽くした、経験豊富な作者の力量が窺える作品です。