<講評> この被写体から得たインスピレーションを、適正なフレーミングで見事に映像化することに成功しています。古木の一本桜の重量感と、水面に映り込んだ軽やかで優し気な桜の情景を対比的に捉えた、撮影者が伝えたいと思うことがしっかりと的確に伝わってくる作品です。また、画面全体に漂う柔らかな「さくら色」が、この作品の印象を上品で、いっそう深いものにしています。