<講評> 取り囲む見物人やカメラマンに気圧された少女たちが扮する子ぎつねのちょっと緊張した笑顔が、背後の四人の大人きつねの怖いお面とは対照的に見えて素敵です。夕方の斜光を上手に取り込んで、この作品全体を覆う「赤」と子ぎつねの衣装の「青」の色を強調したことが、見る者に強い印象を与えることになりました。