<講評> 日本有数のソバの生産地である猿楽台地に隣接する道州のソバ畑を、折からの柔らかな秋の陽光の中で撮影しました。北国の、刈り取りを待つ頃の季節感がしみじみと伝わってくるとともに、やがて季節が進んで、深い雪に閉ざされてしまうこの地の厳しい自然環境に思いを馳せさせる、飾り気の無い、素朴で味わい深い作品です。