<講評> 谷あいの峡谷に風が吹き渡り、たくさんの鯉のぼりが勢いよく泳ぐ様子を、的確なカメラアングルで表現しています。プリント画面全体に無駄なものが無く、作者のトリミング力を認めます。銀塩の特性を活かし、露光を制限して僅かに見える川面を黒く潰したことが、この作品の主役を引き立たせることに繋がって、より印象深いものになりました。