<講評> 新潟県の山深い地、上質の米を産する棚田に降った初雪を抒情的に写し撮りました。この先、数ヶ月も雪に埋もれてしまう山村の厳しい冬の始まりに、この地で暮らす人たちの苦労を偲ぶことが出来る「語る言葉」の多い作品です。また、この頃の季節感を素直に表した色彩が、この作品のモチーフにぴったりと重なっていて共感を覚えます。