<講評> 囲炉裏火に煙る古民家の様子が余すところなく伝えられています。カメラアングルを畳の位置まで下げて天井高を強調するとともに、明かり取りの障子から降り注ぐ逆光線を適切な露光で幻想的に表現しました。また、自在鉤を中心にして室内空間をシンメトリーに表現した構図が秀逸で、作品全体に心地よい緊張感が漂う作品です。