<講評> 熊野古道にある世界遺産の獅子岩を背景に、先祖の霊を祭る花火が盛大に打ち上げられている様子を色鮮やかに表現しました。日本最長の砂礫海岸の夜空を彩る巨大な花火の、腹に響くような破裂音が聞こえてきそうな臨場感を覚えます。作者の豊富な撮影経験に裏付けられた適正な露光時間で3度の多重撮影をし、夏の風物詩を見事に撮り上げました。