<講評> 山古志の朝霧が漂う棚田と錦鯉のため池をモチーフにして、梅雨が近づく頃の山里の季節感を緑のモノトーンで伝えています。かつての中越地震から立ち直りつつある村の様子が読み取れる作品で、奇をてらわずに被写体に向かった作者の撮影姿勢を評価します。