<講評> 構図が秀逸で安定感があります。山峡の鉄橋を渡る列車の音が聞こえてきそうな、創造性が豊かで端正な作品に仕上がりました。適正露出で川霧を上品な色合いに表現し、川面の微かな映り込みをより効果的なものにした作者の技術力を高く評価します。また、作品全体を覆う「夏の季節感」を、しみじみと心地よく感じ取ることができます。