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ニュースリリース

平成21年3月30日
 
サウジアラビアに鋳鋼製品製造・販売会社を設立
―――地元事業開発会社と合弁契約を締結―――

 当社は、サウジアラビアの投資会社「サラワト・ディベロップメント・カンパニー」(以下、TDC社)と合弁で鋳鋼製品の製造・販売子会社を設立することで合意し、基本契約を締結しました。本年8月にも同国内で合弁会社を設立、工場建設に着手し、2010年7月を目処に中東・北アフリカ・欧州向けに石油化学プラント用反応管(※)の生産・販売を開始します。
(※反応管:石油化学プラントでエタン・ナフサの分解に用いられる耐熱鋳鋼製のチューブ。)

                                 記

1.合弁会社の概要
○会社名 Kubota Saudi Arabia Company,LLC
   (クボタサウジアラビアカンパニー有限責任会社)
○所在地 サウジアラビア国東部州ダンマン第2工業団地
○資本金 約15億円(総投資額 約60億円)
○出資比率 クボタ51%、TDC社49%
○役員構成 クボタ側:2名、TDC社側:2名、計4名
○事業内容 中東、北アフリカ、欧州向け反応管(クラッキングコイル、リフォーマーチューブ等)の製造・販売
○目標売上高 約75億円(2014年度)、約100億円(2017年度)
○規模 敷地面積:25,500?・建屋面積:約9,700?
○従業員数 130名(予定)
○設立予定日 2009年8月


2.新会社設立の背景とねらい
○反応管の需要は新設の石油化学プラント向けから更新需要にシフトしていますが、なかでも中東は豊富な原油埋蔵量を背景に需要の拡大が見込まれています。

○更新案件はコスト競争に加え、納期の短縮とサービスの向上が重視されますが、現在当社は日本から中東に製品を輸出しており、地理的に優位な欧州勢との競争には一刻も早い現地生産体制の構築が課題でした。
  
○サウジアラビアには世界展開している屈指のエチレン会社が存在し、また地理的には欧州や北アフリカにも近いことから、同国への進出は中東需要の約4割を占める国内市場のみならず、さらなる世界展開への足がかりとしても期待できます。

○合弁パートナーのTDC社は顧客である中東石化会社に豊富な人脈を持ち、またすでに工場用地も確保していることから、事業の垂直立ち上げのパートナーとして最適であると判断しました。 


3.今後の予定
本年8月までに新会社を設立する予定です。その後、工場建設に着手し、2010年7月までに生産・販売体制を整え、2014年度に売上75億円、2017年度に100億円を目指します。


4.その他
当事業は、財団法人中東協力センターの「日本・サウジアラビア産業協力支援事業」の支援対象となっております。
 (URL http://www.jccme.or.jp/japanese/13/13-00.cfm


                                                                 以 上
<工場建設予定地>    



< ご 参 考 >

【サラワト・ディベロップメント・カンパニーの概要】
○社  名 Tharawat Development Company
○所 在 地 サウジアラビア国リヤド
○代  表 Subhi Al−Hashem
○設  立 2006年3月19日
○事業内容 事業開発会社
○従業員 42名(2009年3月時点)


【反応管について】
○石油化学プラントで使われる耐熱鋳鋼製チューブ。エタン・ナフサを熱分解してエチレンを取り出す装置で使われるクラッキングコイルや、ナフサを改質して水素等を取り出す装置で使用されるリフォーマーチューブ等の種類がある。

○製品は使用されるプラントごとに形状が異なり、遠心力鋳造で製造したパイプを溶接して組み立てる。

○当社の生産拠点は枚方製造所(大阪府枚方市)、Kubota Metal Corporation(カナダオンタリオ州オリリア市)、江蘇標新久保田工業有限公司(中国江蘇省靖江市)・?鳥羽テクノメタル(三重県鳥羽市)の4ヶ所。





【経済産業省ホームページ】
経済産業省事務次官の記者会見で、本件に関するコメントが発表されています。
http://www.meti.go.jp/speeches/data_ej/ej090330j.html
 

以上


プレスリリースに記載されている情報は発表時のものであり、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承下さい。

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