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東日本大震災復興支援の主な取り組みについて
2016年度(2016年3月~2016年12月)の記録

株式会社クボタ
東日本大震災 支援・復興対策本部事務局

特別授業(鉄コーティング直播栽培の技術習得)

【「鉄コーティング直播」特別授業を実施しました】

宮城県農業高校(以下宮農)・福島県立磐城農業高校(以下磐農)では、それぞれ2012年と2013年より「鉄コーティング直播技術」を利用した実習のお手伝いをしています。 苗を育て、田植えをする従来の方法に変えて、鉄粉でコーティングした種もみを直接、田んぼに播種する農法です。

①「土づくり特別講座」「コーティング実習」

実施日

3月31日(木):宮農(農業科作物専攻3年生4名)
3月16日(水)、4月22日(金):磐農(園芸課作物専攻3年生7名)

内容

土づくりが以前と大きく変わった要因について講義で学び、それを踏まえた上で、田畑の土がどのように出来るのか、
「理想の土」とはどんなものかなどについて、イラストなどを用いて、分かりやすく説明を受けました。

  • 講義の様子

  • 講義の様子

②「直播実習」

実施日

5月16日(月):磐農(園芸科作物専攻3年生7名)
5月18日(水):宮農(農業科作物専攻3年生4名、2年生36名)

内容

鉄コーティングされた種もみを、生徒自身が直播機を運転し、播種していきました。

  • 講師の実演を見学。

  • 直播機の説明を受けます。

  • 生徒自身が運転しました。

③「中間管理」

実施日

6月27日(月):磐農(園芸科作物専攻3年生7名)
6月30日(木):宮農(農業科作物専攻3年生4名)

内容

稲の生育状況を観察しながら栽培方法を学ぶものです。
苗が葉や茎を増やしていく「分げつ」の仕組みや、根の成長の様子を観察し、稲が成長するために必要な水管理の方法などを学びました。
2014年より追加したカリキュラムで、より詳しく稲の生育状況を学ぶことができました。

  • 移植苗(上)と鉄コーティング播種米(下)を比較。背丈は低くても根がしっかりしています。

  • 苗を手に取り成長の様子を観察しました。

  • たんぼの隣りで「青空教室」での授業です。

④「収穫実習」

実施日

10月7日(金):磐農(園芸科作物専攻3年生6名)
10月24日(月):宮農(農業科作物専攻3年生4名)

内容

実習当日は、両校共にコンバインによる収穫作業だけでなく、稲の長さ、穂の長さ、株と株の距離、穂数などを測定・計算し、稲の生育状況の測り方についても学びました。
磐城農業高校は、福島県の奨励品種「天のつぶ」を、宮城県農業高校は、宮城県の奨励品種「つや姫」「まなむすめ」に加え、酒米品種「蔵の華」を鉄コーティング直播で栽培しています。

  • 収穫を前に稲の生育観察のポイントについて講義を受けました。

  • コンバインで収穫作業に挑戦。

  • たくさん収穫できました。

特別授業(OB講話、エンジン組立・仕上げ)

【クボタモノづくり特別講座を実施】

震災により校舎や実習棟に壊滅的な被害を受け、仮設の校舎・実習棟での授業を強いられている宮城県農業高校(以下宮農)および宮城県気仙沼向洋高校(以下向洋)において、例年に引き続き「クボタモノづくり特別講座」を実施しました。
実習支援・地域産業を支える技術者育成を目的として、クボタ堺製造所・枚方製造所・筑波工場・宇都宮工場から同校OB従業員や講師を派遣し、モノづくりの楽しさ・難しさを学ぶ機会としています。

実施日

7月6日(水):宮農(農業機械化2年生40名、3年生1名)
7月8日(金):向洋(機械技術科3年生40名)

内容

①OB講話
②エンジン組み立て実習
③仕上げ実習

  • エンジン組み立て実習

  • 仕上げ実習

  • 講師のクボタ従業員と一緒に記念撮影

実業高校・農業支援

【「SUN!SUN!そば」プロジェクト 播種作業を実施しました】

宮城県農業高校での「SUN!SUN!そば」プロジェクトが、2016年も実施されました。
仙台空港の着陸誘導灯の北側にハート型、南側に星型を播種しました。
残念ながら今年は東北地方を襲った台風の影響により咲かせることは出来ませんでしたが、継続して取り組んでいきます!

実施日・内容

8月4日(木)播種作業
10月21日(金)収穫作業

  • 協力して種まき

  • 気持ちを込めて播きました。

  • 作業中に飛行機が!

物産活用

【東京本社のコミュニケーションスペースで震災復興イベントを開催】

クボタ東京本社には、「K-Lounge」という社員興隆を目的としたコミュニケーションスペースが設けられています。
東日本大震災から5年経過したことを受け、4月8日(金)クボタ東京本社で被災地の食材を"食べて応援"するイベントが開催されました。
当日は60名ほどが参加し、東北の美味しい食材を堪能しました。

  • 身がとても大きい宮城県産のホタテ

  • 宮城県農業高校の酒米「蔵の華」から作った日本酒『宮農 復興太鼓』

  • 様々な東北の名産物に舌鼓