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中期経営計画

中期経営計画2025

中期経営計画2025は、長期ビジョン「GMB2030」実現に向けて、2025年にクボタグループのあるべき姿をバックキャスティングして描いたものです。2025年までの5年間をGMB2030実現のための土台作りを行う期間と位置づけ、設定したメインテーマに基づいた施策に取り組みます。

  • 中期経営計画の位置づけ

    GMB2030 豊かな社会と自然の循環にコミットする“命を支えるプラットフォーマー”

中期経営計画2025の概要

クボタグループを取り巻く環境変化に対応し、さまざまな事業上の課題を解決するために、中期経営計画で取り組むテーマを設定しました。

クボタグループを取り巻く環境変化と事業上の課題

  • 企業を取り巻く社会の変化により企業の社会的責任がより重くなっている
  • 10年後の持続的成長を可能とする、社会課題・メガトレンドを見据えた新たなビジネスモデルの確立が求められている
  • 既存事業の拡大機会を確実に捉え、更なる成長に向けた基盤固めを進める必要がある
  • 競争環境の激化や先行投資により利益率が低下傾向にある
  • 事業のグローバル化が進む中で、事業運営自体が実態に合わなくなってきている

中期経営計画2025におけるメインテーマ

  1. ESG経営の推進
  2. 次世代を支えるGMB2030実現への基礎づくり
  3. 既存事業売上高の向上
  4. 利益率の向上
  5. 持続的成長を支えるインフラ整備

これらのメインテーマに加え、すべてのテーマに共通するものとしてDXの推進を掲げ、中期経営計画2025の達成に向けて具体的な取り組みを進めていきます。

  • 中期経営計画2025の骨子

    5つのメインテーマ全てに貢献、共通テーマとしてのDX

中期経営計画における具体的な取り組み

1. ESGを経営の中核に据えた事業運営への転換

クボタはこれまで以上にESGを意識した取り組みを進めていくため、グループ独自のESG経営を推進していきます。
環境負荷低減および社会課題解決に事業として取り組む会社として、一般の施策に加えてクボタグループ独自のESG施策(K-ESG)を推進するため、社長直轄のKESG経営戦略会議やKESG推進部を設置します。グループの重要な事業運営方針も決定する機関と位置づけ、ESGを今後の事業展開における意思決定の基準とします。
また、ESGのS(社会)にステークホルダーへの貢献の視点を加え、あらゆるステークホルダーに、クボタの事業への「共感」と「参画」を通じて社会課題解決に貢献する機会を提供します。

  • K-ESGの施策(例)、E:環境/S:社会/G:企業統治 ステークホルダーとの関係

2. 次世代の成長ドライバー候補の確保に向けた取り組み

テーマ選定から事業化までの仕組みの構築
KESG経営戦略会議では、将来を担う重要事項として、GMB2030ビジョンの実現に向け、開発テーマの選定、研究開発組織体制と役割分担、事業インキュベーションを統括します。

研究開発・事業化の取り組み
2025年までに次世代の成長ドライバーとなるビジネスモデル、製品・サービス、市場候補を複数件確保することをめざします。

  • バランスの取れた活動及び資源配分、Innovation-Incubation-Corebusiness

3. 成長機会を活かす事業戦略の推進

現状分析と基本戦略

現在置かれている状況を分析した上で、既存事業の深掘りをおこないます。

  • 強み/弱み/機会/脅威→既存事業の深掘り

成長ドライバーの設定と推進

以下の事業を今後5年間の成長ドライバーと位置づけます。

北米/建設機械事業
製品ラインアップの拡充と開発・生産・販売の現地における一体運営により、大幅なシェアアップをめざします。

アセアン/機械事業
都市化の進展を背景に農機・建機のさらなる販売増をめざします。

機械/アフターマーケット事業
グローバルレベルでの豊富な稼働機械を活かして、「販売後の事業」の拡大をめざします。

水・環境/ソリューション事業
IoT技術などを活用して、機器売り中心から、O&M(Operation&Maintenance)・ソリューション中心への脱皮をめざします。

機械/インド事業の拡大とベーシック市場の参入
世界最大のトラクタ市場であるインドでのシェア拡大と、ベーシック機輸出によるグローバルでの事業拡大をめざします。

4. 中期事業基盤強化による利益構造の改善

持続的成長には技術開発への積極的資源投入、災害等の様々なリスクに備えた投資や、職場環境改善等も含めたESG分野の投資が必要。利益率の低下を招くことなく、これらの投資原資を捻出するため、下施策に取り組みます。

  • ①利益率の高い分野の着実な伸長②利益の出る体質づくり③事業運営の徹底的な効率化→増益多作効果

5. 持続的成長を支えるインフラ整備の推進

事業運営体制の変革
グローバル化に対応した運営体制への変革を図る

人的資源確保と強化に向けた取り組み
採用・育成の強化と活躍の場の提供により持続的成長を支える人財の強化を図る

リスクマネジメントの強化
様々なリスクに関して能動的に対応するための組織整備・拡充を図る

6. 共通テーマとしてのDX推進

DXの基盤となるプラットフォームを整備・活用し、「製品・サービス・生産現場」、「ビジネスプロセス」、「コミュニケーション&コラボレーション」に変革を起こして、中期経営計画2025の5つのメインテーマの推進を確実なものにします。

  • 図:共通テーマとしてのDX推進

2025年の財務目標

中期経営計画2025においては、売上高は2019年比で2割増の2兆3,000億円、営業利益は同5割増の3,000億円をめざします。加えて、今回の中期経営計画では資本効率も重視した経営をめざし、株主還元の強化にも努めます。フリーキャッシュフローは2025年までの5年間で累計2,800億円を、ROEは2021年~2025年を通じて10%以上を維持し、2025年には11%以上とすることを目標とします。

  • 2025年の財務目標 売上高2兆3,000億円|営業利益3,000億円|フリーキャッシュフロー2,800億円|ROE11%以上
参考資料

2024年2月発表の資料は、下記よりご確認いただけます。

  • 中期経営計画進捗について

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