GLOBAL INDEX 2013 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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タイ・現地化の確立農家のためにⅠⅠ31物製造・加工・組立、油圧機器の生産、そして農業機械の組立まで、一気通貫の生産体制を確立した。それによるコスト競争力の強化が、タイの農業の機械化の一層の推進、タイの農家支援に資することは間違いない。こうしたクボタの一連の取り組みを象徴するのがSKCの発信したメッセージ、「KUBOTA Number 1 for Thai Agriculturists」である。「私たちは、農家のお客様の利益を最優先に考え、タイの農業に貢献することを念頭に置き事業に取り組んでいます。お客様の購買力に合わせた製品供給を目指す一方、単に機械を売るだけでなく、タイ農業に適合させるための研究開発体制や要望に素早く応えるアフターサービス体制なども確立しています。最近では、一期作地域での大豆の裏作への取り組み、育苗・田植えの啓発などによる生産効率向上や収穫収量を増やす活動なども進めています。ユーザーベネフィットを考え、確かなソリューションを提供していくことで、農家のお客様とともにクボタは歩んでいきたいと考えています」(SKC社長 川上寛)ています。当社の現地化をさらに推進することで、コスト面やリードタイム面、サービス部品供給面を強化し、ユーザーからの信頼を勝ち取っていきたいですね」(KPMT社長 真嶋利仁)現在は、アマタナコン工業団地内の仮設工場で生産を行っているが、2014年1月から、チョンブリ県のピントン工業団地内に新設する工場で生産を本格化する。生産部品のラインナップを拡充するほか、外販も行うグローバル供給拠点を目指す考えだ。また、生産コストに影響をもたらすのが部品の調達である。クボタは現地調達を推し進めることで調達コストの削減に取り組んできたが、2013年1月、新たに部品の調達と供給を行う新会社クボタプロキュアメント&トレーディング(タイランド)を設立した。これによって、タイの取引先から部品を円滑に供給するグローバル調達体制を加速させる。また、これまで生産拠点ごとに行っていた調達業務を一元化することで、スケールメリットを生かした価格交渉や品質改善活動の効率化を図る考えだ。今やクボタは、タイにおいてエンジンの鋳タイのユーザーは、ピカピカの商品を求める。綺麗に仕上がっているか最終チェックには細心の注意が払われるSKCアマタナコン工場外観(株)クボタ執行役員 SKC 社長 川上 寛

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