GLOBAL INDEX 2013 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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地精米』という方法です。しかし、どんなに品質の高いお米を供給しても、炊飯の仕方が悪ければ高品質を確保することは難しいです。『美味しく召し上がり、日本米の良さを実感していただく』ためには、安定的にお米を炊ける機械が必要でした。これを実現したのが『ライスロボ』であり、土づくりから炊飯まで、クボタの機械が関わるビジネスができ上がりました。農業機械メーカーのクボタだからこそできる新しいビジネスモデルです」(戦略企画室担当部長 髙橋元)「玄米輸出と現地精米」を中核に据えたこのクボタの日本米輸出プロジェクトは、協力いただいた農家の地元である新潟県の行政サイドからも大きな関心を集めた。全国的なコメ離れと同様に、新潟米の需要も減少傾向にあったことから、新潟県は販路拡大のために輸出促進事業を展開し、商談会や販促費用の支援、情報発信など、コメ輸出に積極的に取り組んでいた。新潟県の2012年産輸出用米(新規需要米)の生産計画量は全国一位の928t(内242tがクボタのプロジェクトによるもの)を誇るほどであり、今後も農家のために、輸出用米に力を入れたいと考えていたのだ。「新規需要米の輸出は作付面積の拡大を促し、水田および生産者の活性化に繋がります。したがって、コメ輸出は今後の新潟県の農業にとって極めて重要な施策と位置づけて取り組んできました。着実に輸出量は伸びている状況にありますが、一層の拡大のため県としてどのような後方支援ができるか、多角的な検討を進めています。今回のクボタさんの『現地精米』という取り組みは今までになかった発想ですから、県としても大いに期待しています。是非、日本のコメの輸出モデルになってもらいたいと思っています」(新潟県農林水産部食品・流通課長 福原実氏)11新潟県農林水産部 食品・流通課長 福原 実氏005001,0001,5002,0002,500100200300400500600700800200620072008200920102011(t)輸出量輸出金額 (百万円)1,8981,3121,2949409672,129427527641545691683日本米の輸出量と輸出金額の推移※出所:農林水産省

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