GLOBAL INDEX 2011 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
7/48

Ⅰ0607メコンデルタの豊穣 ベトナム・農業機械化の波 Chapter.1 [食] ヒマラヤ山脈東端のチベット自治区から、雲南省、ミャンマー北東部にまたがる地域には広大な山岳地帯が広がり、幾筋もの深い峡谷が刻み込まれている。これらの地域を源流として、ラオス、タイ、カンボジアを経てベトナム南部へ、6カ国にまたがって貫流しているのが、東南アジア最大の河川、総延長約4,800kmにおよぶメコン河だ。浸食作用によって上流域から流れ込む大量の土砂は、強力な堆積作用で下流域に広大なデルタ=メコンデルタを形成した。ベトナム領内だけで面積は約4万km2(400万ha)、ほぼ九州全域の面積に匹敵する広さを持つベトナム最大の穀倉地帯である。2008年9月、クボタは外資の農業機械メーカーとしては先陣を切って現地法人・クボタベトナム有限会社(正式名称=Kubota Vietnam Co.,Ltd. 以下、KVC)を設立、メコンデルタを中心にベトナムの市場開拓を開始した。今回、農業機械化の波が押し寄せるベトナムの米作農業の現状を、クボタの活動を通じてレポートする。併せて、豊穣たる大地、メコンデルタに育まれたベトナムの食文化も紹介したい。出発地は、ベトナム最大の都市、メコンデルタの玄関口ともいえるホーチミン市だ。 中国 海南島 (中国) ハノイ フエ ホーチミン ラオス ベトナム タイ カンボジア 南シナ海 メコン河 タイランド湾 トンキン湾 ドンタップ省 (メコンデルタ) ■ベトナム全図 ミトー

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です