GLOBAL INDEX 2011 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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0607Prologue21世紀の地球、69億人で歩む未来への旅路 われているのは、英知を結集して“生存の道”を模索し、地球上で生き抜く強い意志を持つことだろう。69億人で歩む未来への旅路を、決して終わらせてはならないのである。 2010年4月に創立120周年を迎えたクボタは、19世紀から20世紀、そして21世紀と世紀を越えて、激動する世界の只中で事業を推進してきた。そしてその歴史は、事業を通じて「社会的課題の解決」にチャレンジすることを自らの使命と課して歩んできた軌跡だった。クボタの創業者である久保田権四郎は、明治初頭にコレラなどの水系伝染病が流行し、多くの人々が命を奪われるのを見て憂い、伝染病対策のための水道設備の整備の必要性を痛感、1893年に国内で初めて鉄管の製造を開始した。以後、明治期の近代化や社会インフラの整備、戦後の復興、高度経済成長、その後の環境問題など、多彩な製品と技術によって、社会が解決を求める課題に事業を通じて答えを提供してきた。“事業の推進が社会貢献そのもの”、その哲学がクボタに根付き脈々と継承されているDNAなのである。そして、120周年を機に掲げたミッションが「食料・水・環境分野における世界的課題の解決」だ。「食料」分野では、トラクタやコンバインといった農業機械の供給や日本の水田農業で培った営農技術を通じて、世界の食料問題の解決に貢献していく。「水」は食料問題・環境問題にも直結する人類にとって最も重要なインフラである。日本のビジネスで培ったトータルな“水エンジニアリング”を通じて、世界の水問題の解決を目指す。「環境」の分野では、水道事業からクボタが独自に発展させた“環境エンジニアリング”を駆使し、環境保全のイノベーションを世界に拡大していく考えだ。 今回の「GLOBAL INDEX」は、クボタが新たに掲げたミッションに呼応するものとなった。取り上げたテーマは、いずれにおいてもクボタのDNAが色濃く反映されている取り組みだ。そのDNAに込められた意志を継続し、アクションを起こしていくことが、世界と人類の持続的発展を力強く支え、“明日の地球”に貢献する道であることを、クボタは確信している。 21世紀、クボタが挑む 食料・水・環境分野の世界的課題解決 ENVIRONMENT

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