GLOBAL INDEX 2011 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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3435 COPに代表される、グローバルな国家間の駆け引きの中で地球温暖化防止対策が議論されている一方、世界各地で草の根的に地球温暖化防止に向けた多彩な取り組みが進められており、もちろん日本も例外ではない。高度経済成長期に社会問題となった“公害”を経験した日本は、官民共々、環境問題解決に前向きに取り組んできた経緯がある。地球温暖化という課題に対しても、政府・企業のみならず様々な団体・組織によって、温室効果ガスの削減に向けた地道な活動が進められている。各地方自治体も前向きな姿勢で臨んでいるが、そんな“ECO先進都市”の一つが静岡県浜松市だ。 遠州灘を望み、温暖な気候で知られる浜松市は、人口80万人以上を抱える政令指定都市。これまで様々な環境保全対策を実施してきているが、その中でも注目されるプロジェクトの一つが2008年から始まった、地球温暖化防止実行計画「CO2・CO2(こつこつ)ダイエット作戦」だ。市が行う事業は、オフィス活動に留まらず、廃棄物処理事業場や上下水道事業、学校、消防、病院の運営等の事業を併せ持つことから、一事業者としては市内で最大のCO2排出源の一つになっており、その削減を目指す取り組みである。 「このプロジェクトの狙いは、温室効果ガスの削減を実践していくことで、市全域のCO2排出量削減に寄与することに加え、市が率先して取り組むことで、市民や事業者により積極的にCO2排出量の削減に取り組んでいただくところにあります」(浜松市上下水道部次長兼下水道工事課長 那須 基氏) 「循環流動焼却炉」の導入による 高効率・省エネがCO2削減に寄与 Chapter.3 [環境] 地球温暖化防止へのマイルストーン Ⅲ浜松市上下水道部次長兼下水道工事課長/那須 基氏浜松市中部浄化センター正門中部浄化センター処理フロー

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