GLOBAL INDEX 2011 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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1415 ドンタップ省――カンボジアとの国境に近いこの地域は、ベトナム戦争中は解放区となり、戦禍を避けた農民や解放軍兵士によって開墾が続けられたエリアだ。総面積は約45万ha。現在、2期作農家は約70%、3期作農家も30%を占める豊かな穀倉地帯である。我々が訪ねたのは、KVCのディーラーネットワークの中でトップの業績を誇るディーラー「タン・ハイ」。社長のンゴー・タン・ハイさんは、以前は中国コンバインを取り扱うディーラーだった。しかし、クボタが現地法人設立直後に躊躇することなく、クボタの専属ディーラーになることを選択した。理由は明確である。中国コンバインの故障の多さにユーザーからクレームが多かったからであり、以前からクボタの品質の高さは人づてに耳にしていたからだ。販売実績の確保に向けてディーラーとしてどのような戦略で市場に臨んでいるのだろうか。 「クボタは高品質な機械を出すメーカーですから、ユーザーの紹介や口コミで自然に普及・拡大しています。コンバインは2009年、2010年と販売台数を伸ばし、2011年にはさらに売れると予測しています。販売において一番のイベントはデモンストレーションの開催です。中国製コンバインを使っているユーザーや、まだコンバインを採用していないユーザーを中心に集客します。常時集まるのが、約200~300人。デモンストレーションの開催が拡販の大きな機会ですね」 販売を拡大するトップディーラー “賃耕・賃刈”という営農ビジネス デモンストレーション用に 準備されたコンバインには 「タン・ハイ」のロゴも見える タン・ハイ社長/ ンゴー・タン・ハイ氏 メコンデルタの トップディーラー「タン・ハイ」 タン・ハイの社員達と ユーザー(中央の女性は社長夫人) Chapter.1 [食] メコンデルタの豊穣 Ⅰ
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