トップメッセージ

「グローバル・メジャー・ブランド」をめざし世界各国で“挑戦”を続けます

クボタグループの事業

製品・技術・サービスにより世界の課題解決に貢献

クボタグループは、企業理念「クボタグローバルアイデンティティ」を経営の根幹に位置づけています。その理念に照らし合わせて、クボタグループの活動が「食料・水・環境」分野の課題解決につながり、社会の発展に貢献できるものになっているかを、役員・従業員一人ひとりが意識する企業グループでありたいと考えています。

世界の各地域で「食料・水・環境」の分野におけるさまざまな課題が山積しています。このような時代にあって、クボタの事業機会と社会的責任は、ますます大きくなっています。

2016年度の振り返り

急激な円高や国内市場の低迷から厳しい一年に

まず2016年度(2016年12月期)の業績についてご報告いたします。

日本国内は、農業機械市場の落ち込みなどを背景に低調に推移しました。海外市場では、建設機械やコンバインが好調であったものの、トラクタ、インプルメント(作業機器)の低迷や、急激に進んだ円高が大きく影響し、前年同期を下回る売上となりました。

一方で、クボタグループとして初の挑戦となる畑作用大型トラクタ「M7001シリーズ」が、先行する欧州のディーラーから好評を博し、販売は順調に推移しています。今後欧州や北米での拡大を一層加速するほか、豪州、日本などの市場へも順次本格投入していく計画です。農業機械市場の低迷により販売競争は激化していますが、各国の市場から高い評価を得たことで、自信を持って今後の事業展開を推進していきます。

クボタグループの強み

企業理念「クボタグローバルアイデンティティ」を根幹とした経営の推進

近年、クボタを取り巻く事業環境はかつてないほど急激かつ大規模に変化しています。このような状況の中、クボタグループは製品の機能、品質、サービスのすべてにおいて「お客様第一主義」と「現場主義」を貫き、競争力のさらなる向上に努めてまいります。これまで築いてきたグローバルネットワークを通じて、クボタだからこそ実現できる価値を国内外のお客様にも広くご理解いただくことがより一層重要になると考えます。

世界が認めるクボタ・クオリティは、創業以来、社会の発展への貢献をめざして培ってきた企業理念「クボタグローバルアイデンティティ」がその根底にあります。この中で掲げる「スピリッツ(私たちの精神・姿勢)」は、幅広く評価されている製品、技術、サービスに深く結びついています。

グローバルに事業展開するうえでも企業理念は大いに機能しています。2016年7月に米国の農業用作業機器メーカー・Great Plains Manufacturing,Inc.を買収した際、同社がクボタグループを相手先として選んだ決め手も、「お客様と従業員を大切にする経営姿勢」でした。今後も企業理念を根幹とした経営を推進し、真に社会から信頼され親しまれる企業グループをめざします。

中長期での課題と取り組み

「グローバル・メジャー・ブランド」の実現に向けた取り組みを促進

事業環境が激変する時代を迎えた今、激しい潮流に対応し、中長期での成長を確実なものとするため、クボタグループがめざす「グローバル・メジャー・ブランド(以下、GMB)の実現」に向けた取り組みをさらに加速させます。

製品の開発から生産、販売などすべての事業プロセスにおいて、大幅なレベルアップを図ります。

「お客様に感動をもたらす製品」づくりを追求するとともに、品質・コスト・納期のすべてにおいて世界一に挑戦する「感動を生み出す工場」を核とした生産体制の確立をめざします。「お客様第一主義」に基づく販売、サービスのさらなる実践が重要課題です。そして、これらの取り組みを可能にするため、「創意と勇気で未知の世界に挑戦する人材」の育成にも努めてまいります。

GMBの実現。それはすべての経営要素において「世界一」を追求することにほかなりません。経営陣を筆頭にすべての従業員がこの認識を共有することで、これまで以上に高い意識を持ち、それぞれの課題に取り組んでまいります。

2017年度の事業展開

収益力向上と戦略分野での事業展開の加速

中長期的に成長を果たし、「顧客の拡大」を実現していくには、持続的な利益の拡大が不可欠です。2017年度(2017年12月期)は、戦略分野での展開加速による「売上拡大」とあわせて、成長の源泉となる「利益拡大」も重視した経営に努めてまいります。

具体的には、クボタ生産方式(以下、KPS)の展開を通じ、メーカーの永遠の責務である「モノづくり力の不断の向上」に力を注ぎます。例えば2016年に立ち上げた「リードタイム短縮プロジェクト」がその一つです。すべての事業プロセスにおけるリードタイムの短縮に加え、改善のスピードアップも進めます。さらに、KPSを国内外の全工場のみならず、間接部門や数百社に上るサプライヤー企業の協力も得ながらサプライチェーン全体へと展開し、経営効率の向上をめざします。

また、2017年度よりKPSの全社・全部門への展開を通じて、受注から調達、生産、出荷、着荷、販売、売掛回収に至るまでの無駄を徹底的に排除するとともに、業務のジャストインタイム化をめざします。また、「リードタイム短縮プロジェクト」を通じた製品供給のスピードアップによって棚卸資産を削減するとともに、シェアの拡大につなげていきます。

戦略分野における事業展開では、畑作用農機事業、海外建機事業などの加速が挙げられます。

畑作用農機事業では、畑作用大型トラクタ「M7001シリーズ」の本格展開が急務です。農作業における操作性や生産性、インプルメント(作業機器)との連携性、耐久性などのあらゆる面で競争力が高く、お客様やディーラーに大変好評です。欧州、北米、日本等各市場のニーズに即した製品の改良や開発、迅速なサービスの提供に努めていくことで、事業の拡大を図っていきます。

海外建機事業では、ミニバックホー、コンパクトトラックローダに、スキッドステアローダがラインアップに加わったことで、市場シェアの拡大に向けた体制が整いました。今後、北米市場において「小型建機No.1メーカー」の地歩を固めるべく販売を強化していきます。

戦略分野での事業展開を加速させるため、技術開発力の底上げを図るとともに、IoT(モノのインターネット)やロボット技術などの先端技術の開発にも重点をおき、競争力を一層強化します。

CSR経営の追求

グローバルに事業展開が加速する中で社会的責任をさらに重視

GMBの実現をめざしていくうえで、その土台として今後ますます大切になるのが、世界的視野に立ったCSR(企業の社会的責任)のさらなる追求です。企業理念である「クボタグローバルアイデンティティ」を強い拠り所として、一層真摯にCSR活動に取り組むことを通じて、世界中のお客様や社会とのより強い信頼関係の構築に邁進してまいります。

特に品質面では、GMBにふさわしい品質、お客様に喜んで使っていただけるより積極的な価値を含んだ製品を生み出すための具体的な取り組みを深化させます。

コンプライアンスの徹底も極めて重要です。「クボタグループには会社の品格を損なってまで追求しなければならない売上・利益はない」という当たり前のことを銘記して、法令に則した業務の遂行に努めていきます。

環境面においては、「環境保全中期目標2020」に基づいて、生産活動と製品の両面から取り組みを進めるとともに、環境規制への対応に終始することなく、環境対応技術を生かした新たな環境関連事業の創出もめざします。

クボタの事業活動は110ヵ国にも広がっています。世界的な競争の中でGMBクボタを実現していくために、「ダイバーシティ」への取り組みや「働きやすさ」も追求していきます。外国人幹部の積極的登用による経営の現地化を進めるとともに、女性をはじめとする多様な人材が活躍しやすい職場環境を創り出し、人事制度の見直しや教育研修制度の充実などにも積極的に取り組みます。一方で、仕事の効率化や働き方改革を進め、出産・育児や介護の支援を促進します。また安全管理の徹底にも努めることで、総合的に企業活動の活性化を図り競争力の源泉としていきます。

ステークホルダーの皆さまへ

GMBの実現は、クボタグループにとって高い目標ですが、創業者の久保田権四郎が遺した「必ずできるという意気込みがあれば、何事も達成可能である」というメッセージを胸に、全社一丸で挑戦していきます。日本で初めて水道管の国産化や農業の機械化を実現し、社会の発展に貢献してきた企業としての伝統を継承し、これからもお客様や社会から信頼される企業をめざしてまいります。

今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

2017年3月

株式会社クボタ 代表取締役社長

木股昌俊

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