日本の水道を支える使命を胸に、
鉄管の生産技術改善へ汗する日々

#技術系 #生産技術
ページに記載の情報は取材当時のものです
E.S
電気電子工学専攻
2015年入社
CAREER

入社後、生産技術統括部人材育成グループに所属。2年間の生産技術研修後、当初から希望していた鉄管の生産技術職に就く。3年目から現在まで、阪神工場での鉄管の加工や塗装など生産設備の設計に従事。新規設備の導入、既設設備の安全対策など、電気設計を中心にした幅広い業務に携わっている。

1

クボタに入社した理由

学生時代に東日本大震災に遭い、電気・水道・ガスなどすべてのライフラインが止まって数日間お風呂にも入れない状況を経験しました。この経験から「蛇口をひねれば必ず水が出る」という当たり前のことが、とてもありがたいことをあらためて感じました。そして就職活動中、日本で初めて水道管を製造した会社がクボタだと知って興味を持ちました。入社の最終的な決め手になったのはクボタ社員の人柄です。就職活動で出会った先輩社員の方々は皆やさしく、明るく、冗談も言うけれど仕事には真剣に取り組んでいたことに非常に魅力を感じました。

2

現在の仕事内容

阪神工場の生産技術課では、機械設計と電気設計の2人1組で設備導入を進めており、私は主に電気設計を手掛けています。生産技術の設計職は、設備の構想検討から予算の決定、装置の製作・据付・試運転・生産立ち上げまで、設備が本稼働するまでの一連の流れに携わります。現在私が担当しているテーマは、鉄管を真円にする装置の自働化。鉄管は熱処理すると形状が歪んで楕円になることがあり、それを真円に矯正する工程はこれまで熟練作業者の手仕事でした。その解消に向けて、現状の作業や鉄管の特性を分析し、寸法計測から矯正まで完全自働化しようとしているのです。新しい技術や高度な機能を取り入れることも必要ですが、今後何十年先まで使える設備にするため、実際に扱う製造部門や修理する保全部門の立場に立った自働化を成し遂げることが大切。よりシンプルで使いやすく、壊れにくい設備になるよう十分配慮しながら取り組んでいます。

3

クボタの仕事のおもしろさ

鉄管の生産技術者としてのやりがいは3つあります。1つ目は、水道管が生産される様子を毎日見るたびに「日本の水道を支えているんだ」と実感し、仕事に誇りを持って働けることです。2つ目は、若手でも重要な仕事を任されること。そして3つ目は、設備が稼働した際の達成感です。例えば私が入社後、最初に担当した塗装工程の安全対策の仕事では、「鉄管を回転させながら作業者が管に近づいて塗装する」という危険な作業をなくすため、塗装ロボットを導入しました。現場の安全を守る重要な仕事ですが、実用化が難しく過去何度も断念されていたテーマで、私は何をするにも初めての事ばかりで悪戦苦闘。しかし、上司や先輩に指導してもらいながらどうにかやり遂げ、本稼働を迎えた時は本当に嬉しく思いました。

4

クボタらしさとは

私が思うクボタらしさは、「One Kubota」「On Your Side」の精神が全社員に浸透していることです。クボタ製品は今や世界中の人々の生活を支えるためになくてはならないものになっており、社員一人ひとりが「世界中の人の生活を支えている」という自負心を持って、誇りと責任を感じながら働いています。各人の仕事に対する想いが強いゆえに業務上で意見が衝突するときもありますが、そんなときこそ「On Your Side」の精神でお互いに相手の立場に立ち、新しい考え方や異なる視点を取り入れて、よりよい解決策を導いていく風土が根付いているように思います。

5

今後、クボタで実現したいこと

今後生産技術者として、阪神工場を誰もが働きやすい職場にしていきたいと考えています。溶かした鉄や重量物を扱う鋳物工場ですので、一部の職場では危険が存在します。現在は自働化や作業改善が進み危険も減少していますが、正直、改善できるところはまだまだあります。私は現場に出て作業着が汚れることがあっても、楽しく働けていますが、皆が同じように楽しく働けるか、あるいは年齢を重ねてもずっと安心して働けるだろうかと不安もあります。ゆえにこれからは将来を見越した環境改善に重点を置く設備設計を考え、粉塵ゼロ、騒音ゼロの職場を目指し、社員全員が気持ちよく、末永く働ける工場を作り上げたいと思っています。

ONE DAY SCHEDULE

  • 8:00出社/社員全員でラジオ体操
  • 8:10朝礼/上長より業務連絡、各課員の本日の業務内容も確認
  • 9:00現場確認/週末工事した際など生産開始時に工事による影響がないか確認
  • 10:00打ち合わせ/機械設計担当や現場管理者と設備仕様について確認の打ち合わせ
  • 12:00昼休み/社員食堂で昼食。更衣室で昼寝するときも
  • 13:00仕様書作成/新設設備の製作を外注するために設備仕様をまとめた書類を作成
  • 15:00仕様説明/設備の製作を担当する協力業者へ設備の内容を説明
  • 18:00退社/業務を整理して帰宅の途へ

PRIVATE

休日は釣りに行ったり、ヨガ教室に通ったり、アクティブに過ごすことが多いですね。生産技術は工場の休業日に工事を行うため休日出勤もありますが、平日に代休が取れるので、普段混雑している行列店に空いている日に行けるのも特権かなと思います。

KUBOTA REPORT 2017

お読みになる立場を選択してください。