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クボタ技報 No.50 2017年 1月

特集テーマ「グローバルな研究開発で食料・水・環境分野の課題解決を目指すクボタ」

クボタでは毎年、当社の最新技術や新製品について技術論文集「クボタ技報」として公表しています。
クボタ技報50号は「グローバルな研究開発で、世界の食料・水・環境分野の課題解決を目指すクボタ」を特集テーマとしています。クボタは技術・製品を通じて、日本の食料・水・環境分野で120年をこえて社会に貢献してきました。そして近年ではその活動をグローバルに展開しています。世界の各地域に密着した形でお客様の声を聴き、お客様の課題を解決するため、技術を深化させ、製品やサービスに展開するクボタの「現場主義」。世界中のお客様に新たな喜びや感動を感じていただける製品・サービスを提供し続けていきたいと願っています。

特集論文

インド向けマルチパーパストラクタMU5501の開発

トラクタ技術部/機械研究第三部/車両基礎技術部

約60万台のトラクタ年間販売台数を誇る世界最大市場であるインドでは、依然としてトラクタ普及率が低いことから、今後も市場拡大が見込まれる。クボタが、世界中のお客様から信頼を得て社会貢献するグローバル・メジャー・ブランドへ成長してゆくためには、インド市場での本格的な事業展開は必須である。そこで、重けん引を含むインド市場のさまざまな作業に対応したマルチパーパストラクタMU5501を開発した。現地に密着したマーケットイン開発を行い、従来の軽量コンパクトなクボタトラクタとは異なるコンセプトで開発を進めた。本稿ではインド市場の特徴、低燃費かつ高耐久性といった市場の要求に応えるための取り組みについて述べる。

  • マルチパーパス
  • マーケットイン開発
  • 重けん引
  • 低燃費
  • 高耐久性
  • 強度解析

グローバルサービスのためのエンジンシステム診断ツールの開発

エンジン技術部/エンジン環境管理推進部

産業用エンジンは排ガス規制の強化等により電子制御の適用が急拡大している。電子制御デバイスは排ガス規制レベルやエンジンシリーズにより異なり、その種類の増加に伴い診断サービスを行うためのツールの種類も増加している。また、客先要求対応等のサービスにおいて市場でエンジン(制御システム)のソフトウェア更新を行う場合、インターネットの活用が有効な手段であるが、セキュリティの確保が難しく実用化できていなかった。本開発では、多品種な電子制御を1つの診断ツールで容易に診断サービス可能とし、加えて、セキュリティ機能を導入しインターネットの活用による迅速なソフトウェア更新を小型産業用エンジン業界において他社に先駆けて実現した。

  • エンジン統合診断
  • セキュリティ
  • インターネット活用
  • 市場サービス
  • 電子制御エンジン

中国向け皮むき付きコーン収穫機PRO1408Yの開発

Kubota Agricultural Machinery(Suzhou) 技術部/収穫機技術部

中国のコーン市場は、作付面積3,354万ha、生産量約2億トンと世界第2位の生産国でありながら、収穫作業の機械化率は48 %(2014年)と低く、コーン収穫機の市場は今後更なる成長が期待できる。加えて、現在の市場にある中国ローカルメーカの機械は、性能が低くトラブルが多いため、市場からは高性能な機械が要望されている。そこで、市場要望をスピーディに把握し、開発に反映することができる久保田農業機械(蘇州)有限公司(以下「KAMS」という。)技術部が設計段階からクボタの収穫機開発部門と連携し、作業機ブロックの開発に携わった。その結果、市場要望である高速作業、収量ロス低減、高皮むき率、低燃費を実現した皮むき付きコーン収穫機PRO1408Yを短期間で開発した。

  • コーン収穫機
  • 高速作業
  • 収量ロス低減
  • 高皮むき率
  • 低燃費

Development of New Power Tiller for Emerging Markets

Kubota Research & Development Asia

世界の人口増加に伴い、食料需要が増え続けている。作物の生産性を向上させ、世界中の食料需要に応えるために、多くの新興国では農作業の機械化を推進し始めているが、新興国の殆どの小規模農家は、現在、家畜や人力が主な労働力となっている。そこで、 優れた基本性能、多目的機能を備えた、手頃な価格の農業機械の要求が高まっている。SIAM KUBOTA Corporation Co., Ltd. (SKC) では、この機械化の要求に応えるとともに、新興国へクボタブランドを浸透させ、販売ネットワークを広げていくために、新興国向けの耕うん機PEM480を開発した。

  • 耕うん機
  • トランスミッション効率
  • ギヤの改良型歯元曲線
  • ロータリ耕うん
  • 爪軸

Development of “Non-Stop Baler” Technology

Kverneland Group Ravenna

ノンストップ作業により、オペレータのストレスと疲労を軽減するとともに作業効率を向上させることができる。作業時間は、1ベール当たり15〜18秒短縮され、300ベール/日を作る場合、1時間30分の時間短縮となる。FastBaleは、ノンストップ機能を備えながら、ベーラ・ラッパ複合作業機(停止が必要)に比べコンパクトに設計されており、狭い圃場への出入りや道路走行が容易にできる。シンプルなベール搬送機構と新開発の高速回転バーチカルラップ機構により、高速でありながらベールを傷めない梱包・排出を可能としている。自動運転中、ベーラ各部の情報は、ディスプレイにアニメーションを用いて表示されるため、オペレータは長時間作業でもリラックスして高効率作業が可能である。

  • ノンストップベーリング
  • 高効率
  • コンパクト
  • 自動
  • 作業時間の短縮

Development of Z700 Commercial Zero-Turn Mower

Turf Engineering Department of America

クボタはゼロターンモアを求める邸宅のある地所を有するお客様の満足を頂くためにいくつかの製品を生産している。これらの製品はゼロターンモアを使うプロのお客様にも魅力的である。しかし、一部のプロのお客様は完全には満足していない。機械の性能、エルゴノミクス、及びコストにはクボタがプロのお客様をより完全に満足させるための改善点がいくつかある。Z700は手動でのモアデッキの高さ調整システム、前輪荷重を軽減するための機械のレイアウト、操作しやすいパーキングブレーキなどの新技術を開発することで、プロユーザ市場のお客様にうまくアピールした。その結果、クボタはこの美しい地球の環境を気にしながら、人々の豊かな生活を支えるための力を向上させた。

  • ゼロターンモア
  • 居住性
  • 駐車ブレーキ
  • モアデッキ高さ調整

海外向け乗用田植機SPV の開発

移植機技術部

中国などの海外新興国では、急速な経済発展に伴う人件費の高騰により、稲作のための人件費も高騰し、人手の確保が困難になっており、稲作の機械化が進んでいる。海外新興国での田植機の使い方の特徴として、田植機の所有者は土地所有者から田植を委託され、植えた面積だけ対価をもらう“賃植え”が主流である。より多くの面積に植えるごとに、それに見合った対価を貰えることから、多くの面積に植えることができる機械、つまり、“儲かる機械”を求める声が強い。今回の開発は、このニーズに答え、「ユーザが儲かる、基本性能に特化したグローバル本格6、8条乗用田植機」をコンセプトに製品開発を行った。本稿では「ユーザが儲かる」に直結する、「高能率」「高耐久」「メンテナンス性」の3つの課題解決に向けた技術開発について紹介する。

  • 海外新興国
  • 乗用田植機
  • 高能率
  • 高耐久
  • メンテナンス性

グローバルに展開する水環境インフラIoTソリューションシステム KSIS(Kubota Smart Infrastructure System)

水・環境総合研究所 水・環境開発第二部/ポンププラント部/計測制御技術センター

今日、水環境インフラ施設の運用・維持管理において、省エネ、省コスト、業務効率化、設備の長寿命化が求められるようになり、IoT(Internet of Things)技術はクボタにとって顧客ニーズの実現に必要となっているが、これまでクボタではポンプのインターネット監視システム1)や、液中膜の遠隔監視などのサービスを10年以上に渡って行ってきた。IoTを用いたシステムの要望が水・環境や電装、各事業部の多くの顧客から寄せられるようになり、これら事業部を横断したプロジェクトを立ち上げ、遠隔監視・診断の共通プラットフォームKSISを構築した。KSISは、クボタの製品をIoTでつなぎ、多くの顧客へ様々なソリューションを提供する。本報では、無線やインターネットなどの通信技術、クラウドサーバのセキュリティ技術などの研究開発を通して、通信端末装置、サーバの製品開発とこれらを結ぶネットワークの確立、グローバル展開について報告する。

  • 通信
  • 無線
  • 遠隔監視
  • クラウド
  • IoT
  • セキュリティ

中国向け下水用新型水中ポンプ(KS-J型)の開発

水・環境開発第1 部/ポンププラント部/久保田三聯ポンプ(安徽) 有限公司

近年、成長著しい中国では、都市化、工業化の進展、産業活動の規模拡大とともに生活・工場用排水の量は年々増加傾向にある。これに伴って、水処理、下水移送設備の需要が拡大している。下水移送の需要拡大と環境予算増加を背景に、ランニングコストの低減と信頼性を確保した下水用水中ポンプが要求されている。高いポンプ性能と信頼性を有した水中ポンプを開発し、市場の要求に応えるとともに、中国市場における事業拡大を目指す。

  • 中国下水市場
  • 下水用水中ポンプ
  • 高効率
  • 異物通過径
  • 流体解析

特集技術レポート

  • 中国向けバックホー戦略機の開発
  • 中東・オマーン・Al Ansab 下水処理場向け膜装置納入と運転

特集紹介記事

  • Kubota Research & Development Asia(KRDA)の紹介
  • 北米 水・環境研究所の設立

一般論文

  • 低価格戦略耐震形ダクタイル鉄管「NECS」の開発
  • 民間工場向け無端ろ布走行式フィルタープレス(ランフィル)の開発
  • 機内二液調質に対応した直胴型遠心脱水機の開発
  • Co フリーのスキッドボタン新材料(KNC09)の開発
  • ZEB 向け調湿外気処理ユニットの開発

技術レポート

  • 給水用ポリエチレン融着レス配管システムの開発

新製品紹介

  • 非常用飲料水を備蓄可能な貯水機能付防災ヘッダ「貯めてるゾー床下設置」
  • プラント配管用のポリ塩化ビニル製二重管・継手

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