<講評> カメラの機能を駆使し、月明かり下の「夜の光景」を「昼の光景」にして見せた作者の撮影技術を高く評価します。この作品は、シャッター速度を5秒に設定、外付けストロボを数回使用することで、人の視神経を超えたところに存在する光景を引き出したもので、「写真」の定義や概念に捉われない作者の創造力の逞しさと、それを具現化するための豊富な撮影経験を認めることができます。