<講評>  温暖なこの地には珍しい大雪の中を行く被写体に巡り合い、心躍らせながらファインダーを覗き、シャッターを切った作者の気持ちの昂ぶりが伝わってきます。フレーミングに過不足が無く、作品全体に緊張感がみなぎって四隅に緩みがありません。絞りとシャッター速度も適切で色彩に濁りが認められず、神輿を担いでお宮を目指す屈強な男たちの掛け声が聞こえてきそうな臨場感を覚える秀作です。