Kubota People

クボタピープル

※掲載内容は取材当時のものです。

新しい仕事と人との
出会いを通して
成長を感じる日々

GLOBAL INDEX September 2014
クリスティン・チャップマン
Christine Chapman
クボタトラクターコーポレーション
芝刈り機担当プロダクト・マネージャー

自分を成長させる新しい“Family”との出会い

新しい世界へ挑戦すること――「あと一歩、踏み出す勇気」が、自分を成長させることではないか。時には、居心地の良い環境を捨て去ってでも。
私の家族はフロリダでディーラーをしていました。私は大学卒業後、2 年間の中学校教員時代を経て、家族の仕事を手伝うようになりました。書類の受け取りから保証の処理、広告、マーケティング、テリトリーセールス……およそディーラーという仕事に関する、あらゆる経験を積んだと思います。その後、家業がディストリビューターに昇格し、私の仕事の「幅」はさらに広がります。「仕事の成果が、家族の笑顔につながる」そんな幸福な時代でした。
その恵まれた環境から、私は次のキャリアを考え始めます。私が知る製品の中で、世界に通用する品質を実現しているのはクボタだろう。その企業で働くことが、さらなる自分の成長をもたらすに違いない。住み慣れた土地や家族と離れることは、辛いこと。しかし――家族の支えもあって、私はクボタトラクターコーポレーション(KTC)の扉をノックするため、カリフォルニアへと旅立つのです。
KTC は予想以上に大きな会社でした。従業員の熱意は素晴らしく、幸せそうに働いているのが伝わってきました。多くの人が20 年以上も勤続しているという事実。フロリダの家族と別れた私に、新しい“Family”が待っていました。「この新しいFamilyとともに、まずはアメリカ中を飛び回ってやろう。そしてその先には、もっと大きな“世界”が広がっているに違いない!」そう思えました。
2012 年、KTCに入社した私の担当は「芝刈り機」。クボタにとって初の家庭用ゼロターン芝刈り機「コマンダー」の市場投入が、私のクボタでのキャリアの第一歩となりました。フロリダ時代では決して積めなかった、グローバルに展開する企業で働く喜びが、きっとここにあると期待が膨らみました。

クボタ製品の強みをディーラーにいかに伝えるか。プロダクト・マネージャーに課せられた重責である。

芝刈り機市場でもクボタブランドを輝かせたい

入社したばかりの私に、クボタはたくさんの「素晴らしい機会」を与えてくれました。製品化の第一歩である市場調査・製品調査は、私がクボタの一員になるための第一歩でもありました。私はアメリカ中のユーザーやディーラーを訪問し、市場のトレンドがどこにあるのかを探して回りました。「直に見て、生の声を聞く」こと。これは、私にとって新しい刺激でした。ビジネスの基本に、初めて気づいたのです。クボタでは豊富なデータや分析を背景にディテールをグループで精査して、議論の中で意思決定が行われます。この過程が、クボタの高い品質につながっているのです。「コマンダー」の市場投入の成果は大きく、期待以上のものがありました。
翌2013 年、私はプロダクト・マネージャーへと昇格しました。担当する製品は「Z700」。今度は、商業用のゼロターン芝刈り機です。クボタの現時点での課題は、まだ「商業用芝刈り機」ではブランド認知度が高くないということ。ディーラー開拓と製品ラインナップの拡充を同時に進めることで、この市場はより大きく育つでしょう。私は、この試金石ともいえる製品の開発や、デザイン検討などの業務を任されており、事業の拡大を通じて、私自身も成長できると確信しています。
では、私のクボタでのキャリアゴールは何でしょうか?私はクボタが芝刈り市場で大きな未来があり、そこに行きつくまでの成長に携わりたいと考えています。そして、その中で、より大きな職責を負う仕事をしたいと考えています。市場が求める製品を提供することはもちろんですが、一方で自らがリスクを負って戦略を立て、産業を牽引するような新たな製品やプログラム、アイデアを生み出したい。そのようなイノベーターになる――それが私のビジョンです。