GLOBAL INDEX 2012 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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42タイ王国ナワナコン工業団地内浄水場我々人類は、常に自然災害に直面せざるを得ない。しかし、地震や津波の発生を防ぐことはできないが、それによる被害を最小限に食い止めるための努力を惜しんではならない。洪水の発生は避け難くとも、我々の生活や希望までもが押し流されることがあってはなるまい。我々に問われているのは、多発する自然災害にいかにして向き合い備えるかである。必要なのは、災害リスクを明らかにし、災害の予測・予知の精度向上や防災・安全システムの設計構築など、被害の程度を限りなく軽減する環境整備を進めることであり、防災の重要性に対する認識を高めることで、災害に備えたコミュニティを創造することだ。一方で、指摘すべき重要なことは、現代の自然災害はしばしば人間の営為によって引き起こされるか、あるいは人為的活動が災害の深刻さを助長させていることである。憂慮すべきは、人間による自然に対してのかつてない干渉によって、地球環境に深刻なダメージを与えていることだ。地球温暖化に起因するとされる異常気象がもたらす自然災害はその象徴でもある。我々人類は、もう一度自然に対して謙虚かつ敬虔な想いで向き合わねばならない。それが、現在から未来へ、この地球で生き続けていく条件である。本誌制作にご協力いただいた「東日本大震災」及び「タイ洪水」の被災地の皆さまに心より感謝申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。地球上に生き続ける条件~自然に対して謙虚かつ敬虔であれ~

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