GLOBAL INDEX 2012 KUBOTA CORPORATE COMMUNICATION MAGAZINE
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サハラタナナコン工業団地(10月4日浸水) ロジャナ工業団地(10月9日浸水)ハイテク工業団地(10月13日浸水)バンパイン工業団地(10月14日浸水)ファクトリーランド工業団地(10月15日浸水)ナワナコン工業団地(10月17日浸水)バンカディ工業団地(10月20日浸水) アユタヤスワンナプーム空港キングスダイク(王様の堤防)チャオプラヤ川ドンムアン空港パトムタニラックホック地区サイノイ村ナコンナヨクノンタブリバンコクチャチェンサオサムットプラカン■ タイの洪水被害県 (2011年11月24日時点 JETRO ホームページより作成)■ バンコク近郊の洪水被害概況 (JETROホームページを基に作成)26産業のREVIVAL「排水ポンプ車をタイへ」国際緊急援助隊専門家チームの派遣 2011年の洪水の影響は77都県中63県、約1,300万人に及び、813人の死者(※2)を数えるなど、タイ史上最大規模の甚大な被害をもたらした。大洪水の直接的な原因は、7月~10月にかけて、太平洋赤道域東部の海水温が低下する「ラニーニャ現象」によって多数の台風が発生し多量の降雨をもたらしたことによる(※3)。タイを縦断する大河チャオプラヤ川上流域の降水量が平年に比べて50%程度多く、タイの王立灌かん漑がい局によれば「60年に一度」の大雨だったという。7月にタイ北部で始まった洪水は徐々に南下し、9月にはほぼすべての中部低地の県が洪水による影響を受けた。チャオプラヤ川を溢れた水はさらに南下を続け、10月には世界遺産で有名なアユタヤの遺跡を浸水させ、数多くの日系企業が入居している工業団地にも及び、そして11月、首都バンコク北部に到達した。 今回、日本でも盛んにタイ大洪水の報道がなされたが、実はタイはこれまで頻繁に洪タイ大洪水の背景農業から工業への移行と特殊な地形

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